著者の友澤さんから頂戴しました.ありがとうございます.
友澤さんにはサステイナビリティ研究所でお世話になっています.
最近あるところで話した際,「拒絶する主体」という言葉を否定的な響きをもって使った身としては,「拒絶することの創造性」という魅力的な捉え方に興味をそそられました.
- 友澤悠季 [2015] 「「公害反対運動」の再検討――拒絶することの創造性に着目して」『同時代史研究』8: 18-34.
- I 本稿の課題
- II 「公害」と「公害反対運動」をめぐる史的前提
- 1 高度成長は「公害」を前提とした
- 2 「公害反対運動」への社会的な期待
- 3 「公害反対運動」をめぐる資料状況と課題
- III 運動の動機とそのゆくえ――地域で生きること
- 1 「百年公害」を断ち切る挑戦――「渡良瀬川鉱毒根絶太田期成同盟会」の運動
- (1)初期の運動と世論の盛衰
- (2)毛利田での被害と運動の再燃
- (3)カドミウムの検出と調停申請
- (4)「鉱毒根絶はこれから始まる」
- (5)伝える相手の変化
- 2 不安と信頼をめぐる葛藤――原発立地町での原発反対運動
- (1)「公害対策」から外された放射性物質と原発反対運動
- (2)福島県沿岸での「公害」と「原子力」
- (3)「原子力の危険性」を理解してもらう困難
- (4)不安と信頼との葛藤
- 3 「美しい郷土」の原風景――広田湾埋め立て開発反対運動が守ろうとしたもの
- (1)岩手県陸前高田市に訪れた「地域開発」の契機と異議申し立て
- (2)市民の多様な反応
- (3)続けられた地域開発の議論
- (4)「何十年、何百年」という時間への出発
- IV 拒絶することの創造性――「される側」の論理から
- 1 「される側」からの出発
- 2 拒絶することが生み出す創造性
No comments:
Post a Comment