著者の源島さんからご恵送頂きました.ありがとうございます.
前作に引き続きアイデアの政治によるブレア政権期の研究で,思惑の異なるアクター間での「協働」を可能にした条件を,言説分析を通じて明らかにするものになっています.
今回は特に「解釈主義」の立場が明確に打ち出されており,方法的意識がより鮮明になっているように(専門外ながら)感じました.ご研究の更なる展開が期待されます.
- 源島穣 [2016] 「イギリスの社会的包摂をめぐるアイディア――パートナーシップ制度参加に向けて」『国際公共政策論集』37: 67-84.
- はじめに
- 第1章 ガバナンスの展開とパートナーシップ制度
- 1、ガバナンスの展開―「効率性」から「協働」へ―
- 2、パートナーシップ制度とその問題点
- 第2章 分析枠組
- 1、どのようなアイディアを析出するか
- 2、アイディア析出の方法
- 第3章 協働に対する政府、地方政府、ボランタリー・セクターの認識
- 1、政府
- 2、地方政府、ボランタリー・セクター
- 第4章 アイディアの生成
- 1、「社会関係資本」の論理
- 2、「文化の変革」の論理
- 3、アイディアの確定
- 結論と今後の課題
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